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GEメディカルシステム(日本) - プレスリリース
GE横河メディカルシステム
次世代のSPECT-PET複合機を発売
~画質の向上と患者の負担軽減を高次元で融合した核医学診断装置の最上位機種~(2008年4月3日)

GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム株式会社(本社:東京都日野市、社長:熊谷昭彦)は4月4日(金)から、PET(陽電子放射断層撮影装置)機能を搭載したSPECT(単光子放射断層撮影装置)の新製品「Infinia8 Hawkeye4(インフィニア・エイト・ホークアイ・フォー)」を、核医学検査を行う基幹病院を主対象に発売します。

SPECTやPETなどの核医学診断装置は、患者に投与された放射性医薬品から放出される微量の放射線を検出器で捉えることで、医薬品の分布を画像化する装置。CT(コンピュータ断層撮影装置)などによる「形態画像」に比べ、代謝や血流などの生理学・生化学的な「機能画像」が得られることが特長。SPECTは脳の断面の血流状態を観察できるため、脳血管障害や脳梗塞、認知症などの検査に活用されているほか、心筋や腫瘍の診断に使用されています。一方、PETは主に腫瘍の早期発見に高い有用性を誇っています。
同じ核医学診断装置ですが、SPECTに比べてPETは高額であるため、現状導入できる医療機関は大学病院や大規模病院などに限られています。しかしながら、拡大するPET検査の需要に対応するため、PET機能を搭載したSPECTがこれまでに発売されていますが、PETの画質や撮影時間など、臨床使用には充分でないところもありました。

今回発売するInfinia8 Hawkeye4は、当社のSPECTブランド「Infinia」の最上位機種で、既に全世界で高い評価を獲得しているSPECT機能に、高精細画像の撮影と患者の負担軽減を実現するPET機能を組み合わせたSPECT-PET複合機です。最新のPET-CTに比べ撮像時間や画質はやや劣るものの、SPECTとPET検査が一台の装置でできるため、比較的少額な投資で、PET検査を行うことが可能になりました。
Infinia8 Hawkeye4では、患者の体内から放出される放射線を捉える検出器を改良し、画質の向上と撮影時間短縮の両立を実現しました。放射線の検出にはクリスタルが使用されていますが、その構造上、クリスタルを厚くすると、検査時間を左右する感度が向上する一方しますが、画質に影響する分解能が低下します。当社ではこのクリスタルの表面に格子状の刻みを入れる独自の特殊加工を施すことで、分解能を低下することなくことなく従来に比べて約4倍の感度を達成しました。分解能と感度の両立を可能にしたことで、画質の向上と検査時間の短縮を実現しました。
また、クリスタルが捉えた放射線を電気信号に変える光電子増倍管(PMT)の数を95本にほぼ倍増(従来は59本)するとともに、SPECT検査時とPET検査時用に別個の計測回路を採用。SPECTとPETどちらの検査においても最適な放射線の収集をできるようにすることで、PET画像においても従来のSPECT-PET装置に比べ高精細画像の撮影を可能にしました。

さらに、Infinia8 Hawkeye4には画質の向上を図るために、吸収補正専用CTを搭載しています。患者の体内から放出される放射線は体外に出るまでの間に患者自身によって吸収されるため、減弱されて検出されます。吸収の割合は、人体の密度などの違いにより一定ではなく、体表に近い部位に比べて体内深部の放射線のほうがその割合が大きくなります。そのため、撮影画像は正確な放射性医薬品分布を表しておらず、撮影後に画像補正(吸収補正)を実施する必要があります。
この吸収補正を、高精度で容易に行うために当社が開発したのが、吸収補正専用CT「Hawkeye(ホークアイ)」です。当社ではこのHawkeyeを2002年からSPECTのオプションとして発売していますが、Infinia 8 Hawkeye 4には、一回転で最大4枚と従来の4倍の画像撮影を可能にした新型X線検出器を搭載。画質の向上のほか、撮影時間の半減や、被ばく量を診断用CTに比べて最大10分の1にするなど、患者の負担を軽減しています。

また、同CTを搭載したことで、核医学診断装置による「機能画像」とCTによる「形態画像」の2種類の画像を連続に取得できるようになったことから、核医学装置ワークステーションXelerisを使用して、両画像の重ね合わせが可能になり、病変部位の位置特定が容易になります(添付参考資料参照)。

Infinia8 Hawkeye4は、市販されているSPECTとしては唯一、検出器と筐体間のケーブル接続をなくしたスリップリング機構を採用しています。そのため、検出器は一定方向に連続的に回転してデータを収集することができます。短い半減期をもつPET用放射性医薬品(同検査に主に使用されるものは110分で放射線量が半減する)では、検査中の減衰により画質が劣化しますが、スリップリング機構により短時間で複数回転してデータ収集。それらを加算することで、減衰の影響を極めて少なくしました。これにより、アーチファクト(偽像)の少ない高画質画像の撮影が可能になります。

Infinia8 Hawkeye4は臨床的には、心筋核医学検査における吸収補正の効果や、骨検査、腫瘍検査における重ね合わせ画像による腫瘍の正確な位置特定などに高い有用性が期待されています(添付参考資料参照)。なお、同装置はPETと違い検診での使用には適しておりません。
Infinia8 Hawkeye4を使用することで、これまでSPECTに特化してきた医療機関がSPECT検査に加え、PET検査も実施できるようになります。また、SPECT検査を実施していない時間にPET検査を行うことができるため、稼動率向上が図れます。同装置は通常SPECT検査を実施し、週に1~2日PET検査の需要がある医療機関に最適な装置です。なお同装置でのPET検査にはポジトロン断層撮影の診療報酬加算が適用されます。

国内の核医学診断装置の市場規模は年間40億円の規模を持ち、当社は約30%のシェアを有しています。当社は、今回発売するInfinia 8 Hawkeye 4を核医学診断装置の最上級機種と位置づけ、SPECT装置の買い替え需要を掘り起こすとともに、同製品によって市場に技術力をアピール、普及機を含めた核医学診断装置の全ラインナップの拡販を狙います。

製品名: Infinia8 Hawkeye4(インフィニア・エイト・ホークアイ・フォー)
希望小売価格: 1億2,000万円
初年度国内販売目標台数: 20台
医療機器認証番号: 21600BZY00320000

GE横河メディカルシステム株式会社は、CT(全身用コンピュータ断層撮影装置)、MR(磁気共鳴断層撮影装置)、超音波診断装置(US)、骨密度測定装置、X線撮影装置、核医学診断装置、PET(Positron Emission Tomography)とCTを組み合わせたPET-CT、患者モニタ、画像ネットワークシステムおよび麻酔器等の販売・サービスを提供する医療用画像診断装置の主力メーカー。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケア(売上高:170億ドル)の世界三極体制(北米・日本・インターナショナル)の一極を担っています。外資系画像診断装置メーカーとして唯一、国内にCT、MR、USおよびプローブの開発・製造拠点を持ち、最先端の技術や製品を日本から全世界に発信しています。現在、"Early Health"のビジョンを掲げ、発病前の兆候発見や個々人の遺伝性素因に合わせた予防医療のデザインなど、画像診断技術とバイオ科学の進化と融合を進めています。特に「悪性腫瘍」、「循環器系疾患」、「ウィメンズヘルスケア」の3分野を重点ケアエリアと位置づけ、複数の製品・技術の多面的なアプローチにより病気の早期発見・早期診断をサポートしています。設立は1982年、日本国内に事業所を53カ所展開。2008年1月1日現在の社員数は1,702名、2006会計年度(2006年1月~12月)の総売上は約1,530億円。





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